
■ CATEGORY NAME

|
昨今、AI(人工知能)が世間を席巻するようになった。コンピュータは単なる計算機を超え、膨大なデータから自ら最適解を導き出し、予測・提案を行う「知
性」へと進化している。今後は、学習して積み重ねた能力により、さらに精度よく高次元な提案を導き出すことができるようになると予想される。音声や画像の
認識、生成AIによる創作の自動化は、私たちの生活のあり方を根底から変えようとしている。かつての建築における3D-CADやCGなどのデジタル技術、
そして昨今普及してきているBIM技術は、効率化のための「道具」に過ぎない。しかし今、AIは私たちの思考を先回りし、住まい手の変化を読み取り、空間
を更新し続ける「設計主体」へと変容しつつある。 これまで、人は希望に沿った住宅をつくり、家族や周辺の環境が変化してもその住宅に合わせて生活を営んできた。しかしAI時代において、住宅は「人の生 活を学習し、提案する能動的な存在」へと移行することが考えられる。それは、住人の健康状態や感情を察知し、形態や環境をリアルタイムに変化させる建築か もしれない。あるいは、都市や周辺地域のインフラと同期し、住人の気づかないレベルで最適化され続ける空間かもしれない。 一方で、私たちが直視すべき課題もある。AIによる過度な最適化は、人間の身体感覚を退化させ、偶然性や「無駄」という豊かさを奪う可能性もあるのではな いか。人口減少、地方の過疎化、高齢化、建設担い手の不足、そしてサステナビリティ、こうした山積する社会課題に対し、AIは魔法の杖となるのか、あるい は新たな疎外を生むのか考える必要がある。 本設計競技では、AIを単なる「便利な設備」として導入した住宅ではなく、AIが介在することで初めて可能になる未来の住宅の在り方を提案して欲しい。 AIがもたらす「快適さ」のその先で、人間はどのような感情を抱き、どのような家族の形を築くのか、AIという新しいパートナーと共に生きるために、AI が提案する最適解だけを鵜呑みにすることなく、さらなる創造的な提案を期待する。 (審査委員長:和田 浩一) |
9.質疑応答
課題に関する質疑応答は行いません。本要項に定める内容以外は、応募者の自由とします。
10.注意事項
・応募作品は未発表のものに限ります。
・同一作品の他設計競技との二重応募は、受け付けません。
・事前にWEBエントリーフォームから登録を行ってください。
・応募作品の一部あるいは全部が、他者の著作権を侵害してはなりません。また、雑誌や書籍、ウェブサイトなどの著作物を許可なく使用してはなりません。
・著作権侵害のおそれがある場合は主催者の判断により入賞を取り消すことがあります。
・応募作品(PDF)は返却しません。
・本設計競技の応募作品に関する著作権は応募者に帰属します。応募作品の(一社)実践教育訓練学会HPやジャーナル掲載、協賛企業HPへのリンクなど、発表に関わる権利は主催者及び協賛企業が保有します。
・本設計競技において取得した個人情報は、主催者と協賛者が共有します。本設計競技の運営以外には使用いたしません。また、第三者に譲渡や転売はいたしません。
11.協賛企業(50音順)
昨年は、7社 (決定次第、公開します。)