■ 実践教育訓練研究協会 第3回建築設計競技のご案内
1.テーマ 「環境配慮住宅」
2020年の冬は雪が少なく、国内のスキー場の多くがオープンできないまま春を迎えようとしている。地球温暖化が徐々に進んでいることを痛感せずには
いられない。地球温暖化対策は、長く議論されているが、各国の足並みがそろわないのが現状である。地球温暖化は、石炭や石油などの化石燃料を利用するよう
になった18世紀の産業革命以来、大気中の二酸化炭素(CO2)、メタンガス、フロンガスが増え続け、気温の上昇や気候の変化をもたらしている。
地球温暖化が進むと、一見冬場のエネルギーの消費量が減り、化石燃料などの資源が枯渇することを抑制することにつながりそうであるが、海面の上昇や砂漠化
による食料不足、生態系の変化、健康障害など、深刻な問題を引き起こしかねない状況にある。建築生産のためのエネルギーや人々が暮らすためのエネルギー、
建築物を解体するためのエネルギーなど、産業別にみても住宅・建築物分野で消費されるエネルギーが最も大きい。特に日本の住宅は、他国に比べてライフサイ
クルが短く、森林環境の保全にも影響を与えている。エネルギー消費を抑制するための法律を待たずに、私たち建築に携わる者ができることがあるのではない
か。
住宅における地球温暖化対策としては、エネルギーを消費しない住宅、エネルギーを逃がさない住宅、住まい方を変えることによる対応、外部と内部の環境の関
わり合いによる対応、自然素材の利用方法による対応、地域のコミュニティによる対応、長寿命化による対応、さまざまである。
ここでもう一度、環境に配慮することとは何かを問い直して欲しい。「環境配慮住宅」の提案は、建築計画的な側面でも技術的な側面でも可能である。(審査委員長:和田 浩一)
・募集要領は
コチラからダウンロードしてください。
・募集パンフレットは
コチラからダウンロードしてください。
2.審査委員審査委員長
和田浩一 職業能力開発総合大学校 能力開発院 教授
審査委員(五十音順)
安島才雄 株式会社総合資格 常務執行役員
飯嶋元広 アイディホーム株式会社 生産事業部設計部門長
磯野重浩 九州職業能力開発大学校 建築施工システム技術科 教授
井町良明 メガソフト株式会社 代表取締役社長
江川嘉幸 山形県立産業技術短期大学校 建築環境システム科 教授
高橋基史 株式会社インフォマティクス チーフマネージャー
星野政博 東北職業能力開発大学校 特任教授・実践教育訓練研究協会 建築・デザイン系部会長
松下和正 株式会社松下産業 代表取締役社長
3.表彰1等 実践教育建築デザイン賞
副賞 希望する書籍 2冊
「Piranesi」1本
総合資格学院書籍
「3DマイホームデザイナーPRO9」1本
1万円QUOカード
2等 (協賛企業賞) 「五十音順」
(1) アイディホーム賞 副賞 希望する書籍
(2) インフォマティクス賞 副賞 「Piranesi」1本
(3) 株式会社 総合資格賞 副賞 総合資格学院書籍
(4) 株式会社 松下産業賞 副賞 希望する書籍
(5) メガソフト株式会社賞 副賞 「3DマイホームデザイナーPRO9」1本
(マイホームデザイナー利用による作品)
4.審査結果
1等 実践教育建築デザイン賞
東北文化学園大学
瀬戸 愛音
2等 株式会社松下産業賞
職業能力開発総合大学校
高木 舜典
2等 メガソフト株式会社賞
九州職業能力開発大学校
松坂 知宙、吉田 江梨佳
竹本 李璃、大土橋 暉
2等 総合資格学院賞
職業能力開発総合大学校
西本 烈弥、西山 依里
2等 アイディホーム賞
東北文化学園大学
柿ア 可奈子
2等 インフォマティクス賞
東北職業能力開発大学校
佐藤 なみき、岩切 実梨
審査結果ダウンロード
※各入賞者には、2020 実践教育研究発表会(以下、発表会)のオンライン発表会でプレゼンテーションをして頂きます。
優秀作品20 点を選抜し、ジャーナルに掲載します。
2020 実践教育研究発表会開催概要
会期: 2020 年9月20 日(日)
(プレゼンテーション・表彰日: 9月20 日(日)午後)
5.審査講評
2020年2月より、日本においても新型コロナウイルス感染が広がり、ほとんどの大学では入学式が遅れ、8月になっても対面の授業ができ
ず、オンラインでの授業を行っている中での第3回建築設計競技開催となりました。そのため、例年に比べてエントリーや作品提出締め切りを1カ月延期しまし
た。そのような状況下でも、日本全国の一般大学・大学院学生、職業能力開発関係施設で学ぶ学生・受講生、工業高校生徒より心のこもった47作品の応募が寄
せられました。そして、8月初旬に9名の審査委員によりオンラインにより作品審査を行いました。
第3回建築設計競技は、「環境配慮住宅」をテーマにしました。一言で環境と言っても何に着目するかで、コンセプトや設計の内容が大きく異なります。エネル
ギーを消費しない住宅、エネルギーを逃がさない住宅、住まい方、外部と内部の環境の関わり合い、自然素材の利用方法、地域のコミュニティ、建物の長寿命化
など、捉え方によってさまざまな提案ができます。今年の作品の1等の1作品、および2等の2作品は、地中での生活を提案しているのが特徴的です。特に1等
の作品については、「環境配慮住宅」を多面的に捉え、それから多くの条件設定をして解を導き、解としての空間が心地よく地上と地下でリンクしているところ
が、審査員に高く評価されました。また、2等においても、魅力的な提案が審査員の目に留まり、受賞となりました。誠におめでとうございます。
入賞作品につきましては、2020実践教育研究発表会(オンライン)において作品プレゼンテーション及び表彰があります。また、上位17作品につきまし
ては、実践教育ジャーナルにおいて作品を紹介します。入選しなかった優秀作品を紹介しますので、ジャーナルをご覧ください。
次年度も同じ時期に第4回建築設計競技を開催する予定です。これからの目標の一つにして頂ければ幸いです。
審査講評のダウンロード
入賞作品の作品集はこちら
6.建築デザイン設計競技事務局
(一社)実践教育訓練研究協会
〒185-0021 東京都国分寺市南町2-18-36-203
TEL 042-300-1651
7.協賛企業 「五十音順」(1)
アイディホーム株式会社
〒169−0075
東京都新宿区高田馬場3丁目46-25
(2)
株式会社インフォマティクス
〒212-0014
川崎市幸区大宮町1310ミューザ川崎セントラルタワー27F
(3)
株式会社総合資格
〒163-0557
東京都新宿区西新宿1−26−2 新宿野村ビル22階
(4)
株式会社松下産業
〒113-0033
東京都文京区本郷1丁目34−4
(5)
メガソフト株式会社
〒530-0015
大阪府大阪市北区中崎西2丁目4番12号 梅田センタービル11階
8.過去の競技について
第1回
建築設計競技会のテーマ 建築設計競技会の審査結果
第2回
建築設計競技会のテーマ 建築設計競技会の審査結果