建築・デザイン系

第9回 建築系ひとづくりフォーラム

2004年9月29日〜10月1日、富山県大野町の「富山国際職藝学院」と石川県金沢市の「金沢職人大学校」にて、第9回 建築系ひとづくりフォーラムが開催されました。


 第9回は、北陸地方で話題のものづくり学校2校を訪問した。全国から参集された多彩な参加者は、東西から参加の会員有志の車数台に分乗移動し、有意義で刺激的な1泊2日の旅を行った。

 1日目に訪れた「富山国際職藝学院」は、独自構想による実学融合の木造系専門学校(2年制)である。充実した指導陣のもと、校内のみならず校外で毎年多様な建設実践に取り組み、その実践的な教育方法は各界から大きな注目を集めている。フォーラムでは、果敢な試みの一端を見聞し驚きを新たにするとともに、学校運営を下支えされる島崎棟梁や池嵜先生ら関係者と、夜まで親密な交流機会を持った。

 2日目に訪れた「金沢職人大学校」は、文化財の修復や伝統技能の継承を目的に、地元主導で開設された全国でも珍しい中堅職人対象のフリースクール(3年制、授業料無料)である。永六輔氏の開校記念講演(岩波新書『職人』に収録)でも著名で、木造・左官・畳・造園など多分野で高度な技能継承をめざしている。短時間の見学ではあったが、着実な成果を上げつつある同校の試みに深い感銘を受けた。

 なお、今回のフォーラムは、「2004年度実践教育研究発表会」(2004/9/29〜10/1、会場:北陸職業能力開発大学校、富山県魚津市)のあとの建築・デザイン系エクスカーション(10/1〜2)として実施された。

 

富山国際職藝学院のレポート

金沢職人大学校のレポート

第9回フォーラムの車移動行程地図