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JISSEN NEWS 2007.秋No.157

  昼食は、秩父の里・わへいそばでいただきました。この建物も山中工務店がてがけたもので、古民家風の高い天井が印象的でした。

  午後になってもさらに雨の勢いが増すなか、秩父まつり会館に向かいました。
この秩父まつり会館には、日本三大曳祭りの一つ秩父夜祭の資料展示、昭和の名工による屋台、笠鉾が1台常設展示されていました。豪壮な秩父屋台ばやしの音が響きわたり、夜祭を再現したところを堪能しました。


         

  またまた、雨の中、向かい側の秩父神社に向かいました。秩父神社は、秩父地方の総鎮守。三峰神社、宝登山神社とあわせて、秩父三社に数えられています。社殿には、様々な彫刻があり、左甚五郎作といわれる「つなぎの龍」があり、龍が近くの沼に水を飲みにいき、その度に嵐が起こり作物が台無しになるという伝説があり、本物の鎖につながれていました。

         

  フォーラム2日目はここまでですが、秩父地域の独自文化が現在も受け継がれていることが伺える内容となりました。まだまだ、地域独自の文化の形成により人づくりがあることを感じました。

  そして今回のフォーラム最後の訪問地として、秩父から飯能に至る国道299号線沿いにある、きまま工房「木楽里(きらり)」を見学しました。ここは西川材への理解と利用拡大をはかるために木製品を実際につくることができる工房でもあります。この建物の設計は昨日伺った吉野勲氏によるものです。気軽に木づくりの体験ができるような設備の整備とスタッフ体制がとられており、木工教室をはじめオリジナルの家具にも対応するなど、子供から大人まで西川材に楽しく触れることができます。ちょうど今年でオープン10周年を迎えられました。


      

  今回のフォーラムでは西川材の生産、材を活かした設計、施工、および地元材への理解を深める取り組みに触れることができました。そしてこれらは秩父の歴史にも関連が深いのではないかと感じたところです。
  関係各位に深く感謝申し上げ、報告といたします。