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JISSEN NEWS 2007.秋No.157

建築・デザイン系企画
 
 建築・デザイン系 第12回建築系ひとづくりフォーラムが、2007年度実践教育研究発表会にあわせて、9月29日から30日の2日間にわたり「東京の木とひとづくりを訪ねて(飯能・秩父)」と題し実施されました。その概要を報告します。

第1日目 9/29(土)飯能地域
 午後、参加者9名は職業能力開発総合大学校東京校から、フォーラム目的地の飯能・秩父方面に出発しました。
 最初の見学地は飯能市の棟梁、清水慶吉氏が手掛ける住宅現場で、埼玉県南西部で産出される西川材を使った家づくりの現場です。
建物は小屋組やホゾ差しに工夫をされるなど、木材を活かす取り組みを積極的にされていました。また、お弟子さんも多く受け入れられ、木造建築を受け継ぐ後継者の育成にも熱心に取り組んでおられました。


       
 
 次に訪問したのは協同組合フォレスト西川で、理事長の大河原章吉氏にお話を伺いました。ここは飯能市の木材開発業者を中心に、地元西川材の需要拡大と高付加価値化をめざして設立されました。プレカット工場や乾燥設備が稼動する一方で、集成化や未利用材の有効活用などの製品開発も積極的に行なわれています。 
見学した阿須工場の事務所の建物は、西川材をふんだんに使用したもので、内部には造作・仕上材のほか家具も展示してあり、モデルハウスとショールームを兼ね備えており、西川材への理解を深め、より関心が沸くような構成がされていました。


        
  
  続いて訪問した大河原木材(株)は、飯能において西川材を扱う製材業の中でも有数の工場です。代表の大河原伸介氏にお話を伺いましたが、ここの事務所でも西川材がふんだんに使われており、ダイナミックな小屋組みを見ることができました。
また、大規模な木造の製材品倉庫もあり、多くの木材がストックされていました。