●7● JISSEN NEWS 2006.夏 No.152

)実践教育訓練研究協会 理事
電気・電子・情報系専門部 会長
東北職業能力開発大学校附属秋田職業能力開発短期大学校
電子技術科教授 工藤 光昭
 実践教育訓練研究協会は、生産技術の高度化にともない、高度な教育訓練の担い手をサポートするため、自己研鑽の発表の場としての提供と教材開発・教育技法の開発をもって社会に貢献する目的を果たす任意団体として1986年に実践教育機械系研究会として立ち上げられました。1988年には電気・電子・情報系研究会が立ち上がり、1989年には建築・デザイン系が立ち上がりました。その後、先輩の方々の努力により、1993年には社団法人として認可されました。
 実践教育訓練研究協会における電気・電子・情報系の第1回の実践教育研究発表会は、1988年、ホテル「セイリュウ」(大阪)で行われました。今年は東北職業能力開発大学校で第19回の研究発表会が行われます。この間に科の再編が繰り返され、電気技術科は沖縄だけとなり、会員のほとんどは電子と情報の科に所属する教育訓練担当者とそれを専門とする企業の方々となっております。電気・電子・情報系の会員は、7月末現在で210名です。
 分科会活動は、生産現場から要求される技術的内容に変化が生じると、それと連動して分科会の立ち上げや発展的解消を繰り返しております。昨年(2005)にはCAD/CAM分科会が分科会誌「Circuit Club No.10」をもって解消し、実装技術研究分科会として生産現場で問題となっている超高速動作や高密度実装と熱の問題・ノイズ・効率・コスト・信頼性を調査研究する場として再出発しました。分科会発足の記念として本年6月には「実装技術セミナー(講師は総合大学校 岡野一雄氏、叶}研 江守淳児氏)」を開催しました。また、現在は準備会として活動し分科会の可能性を模索している組み込みマイコン分科会などもあります。現在活躍中のEMC分科会も含めて、会員を募集しておりますので、参加をお待ちいたしております。
 電気・電子・情報系専門部会としての出版活動も執筆編集者の努力により「実践技術者基礎問題集 電気・電子系」が完成しました。問題と解答で68ページとなり、問題数は607問です。価格は税込み1,200円です。本掲載問題は3〜4年ごとに最新の問題に差し替える予定にしておりますので、ご意見とともに、ご活用いただきますようお願い申し上げます。
 理事として、会員の皆様方の活動環境を整えるために努力してまいりますので、今後ともご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。