●3● JISSEN NEWS 2003.2 No.136
<高知県の土佐和紙>
 高知県手すき和紙協同組合http://www.tosawashi.or.jp/のHPで、和紙の原料である楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)、麻、竹またはワラ等の原料から紙のできるまでを解説しています。よく見る紙漉には「流し漉き」と「溜(た)め漉き」があるそうです。
 高知伊野町の“いの町紙の博物館http://www.tosawasi.com/”では、実際に手漉き和紙づくりを体験できます。
 また、興味深いのはニッポン高度紙工業株式会社が、1941年、土佐手漉き和紙をルーツに、耐熱・耐水性を備えた濾過紙を開発し、1943年にコンデンサ用セパレータを開発したのです。世界シェア70%のコンデンサ用セパレータ、世界シェア30%の電池用セパレータが非常に有名です。

手漉き和紙づくりの体験
<埼玉県岩槻の木目込人形>
 ポリテクセンター埼玉から北東方向に車で少し行きますと岩槻市があります。私も工業団地のなかにある会場で何度かセミナーをしました。この岩槻は、太田道灌が岩槻城を築城してから城下町として栄えてきた町です。そして、全国一の人形の生産地としても知られています。上質の桐の生産地であり、人形作りに不可欠な胡粉の溶解と発色に適した水も豊富であったことから人形作りが盛んに行われてきました。
現在、300軒余りの人形工房と100店の卸小売店舗があり、日本一の人形の町となっています。コマーシャルではありませんが、顔が命の人形の岩槻人形桐塑頭研究会でその工程が解説されています。http://www.doll.or.jp/(岩槻人形協同組合)。

彩色(眉・毛書きを筆で
描き、頬紅・口紅をさす)
埼玉伝統工芸会館http://www.saitama-j.or.jp/~dentou/contents/hands.htmlでは、伝統的工芸品ばかりでなく、埼玉県知事指定の伝統的手工芸品などの体験教室が開催されています。
 職業能力開発と伝統技能については接点が多そうですが、実際にはそうでないのが現状です。秋田での例のように、今後は、地域との連携をとられるという方向になるといいと期待しております。
 昨今、様々な伝統的工芸品の技能の伝承が叫ばれておりますが、企業として成り立つためには、新しい機能的なものも製造販売していかなければなりません。そのようなジレンマの中で頑張られている様子がうかがえます。我々、職業能力開発に携わる者も、少しでも協力できれば良いと思っております。会員の身近で、そのような事例がありましたら、ご投稿いただけたら幸いです。
 その他様々な情報をお待ちしております。          (ポリテクセンター埼玉 有田浩之)

1. 元気出せ 日本人
―堀場雅夫と21人のベンチャー― 日経大阪PR企画出版部 編
 日本製の工業機械は世界の50%を占めているそうである。匠の技が様々な工業製品を作るときに発揮されていることがわかります。
 目次より
(1)モーター一筋、世界トップ企業へ(日本電産社長 永守重信)、(2)風力発電で独占の電力業界に挑む(慶應義塾大学大学院教授 千本倖生)、(3)元手五百万円、今、百七十億円企業の心熱き経営(ワタミフードサービス社長 渡邉美樹)、(4)怒りの地雷探知機開発(ジオ・サーチ社長 冨田 洋)、(5)画像圧縮で躍り出る(フューチャーテル会長 秦 正人)、(6)ル・マンを制したタイヤホイール(レイズ社長 斬波眞澄)、(7)無名のモーター、米インテル社の初採用で逆上陸(シコー技研社長 白木 学)、(8)人を楽しませる「第五次産業」ひらく(ナムコ会長兼社長 中村雅哉)、(9)ヒットの確立はじいて映像版権売買(ギャガ・コミュニケーションズ社長 藤本哲哉)、(10)住職が教えた「人の生き方」バネに(パソナ代表 南部靖之)、 (11)「千年の町」をつくる(ハウステンボス社長 神近義邦)、(12)ママさん元日航乗務員、添乗員商売興す(ツーリズム・エッセンシャルズ社長 三橋滋子)、