建築・デザイン系 |
シャイニングストリート 〜大館の冬枯れた街路を光の道に〜 |
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2012.3 |
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大館市は秋田県北部に位置し,青森県との県境に接する盆地です。 今年(2012年)は特に冷え込みが厳しく、観測史上最も低い氷点下19度を記録しました。
夏の花火に送り火としてともされる「大文字」(大きさは日本最大)や大館樹海ドーム(世界最大級の木造ドーム)は、雪に埋もれて春を待っています。
地上10階、地下1階建てで屋上にはヘリポートを有する大館市立総合病院(2006年設計渇ェ田新一設計事務所)も記録的な雪の中に摩天楼のごとくそびえたっています。
東北は昔から、雪に耐えて暮らしてきたイメージがありますが、最近では、雪を克服し、雪を親しむイベントが催されています。 市立総合病院からの並木道を約800mにわたり、LEDライトがともされる「シャイニングストリート」は2007年から始まり5回目を迎えました。 LEDライトが真っ白な雪に反射して、暗い夜道を柔らかく包みます。 12月3日に点灯式や年末のカウントダウン点灯式が行われ、1月9日の消灯式では、冬花火も打ち上げられました。 「フォトコンテスト」も行われ、第4回(前回)の最優秀賞と優秀賞の写真を許可いただいて掲載しました。 今シーズンは、東日本大震災で被災した『SENDAI光のページェント』に予備のLEDライト4万6千個を貸し出したことでも話題となりました。 光の絆が仙台市だけでなく東北全体につながって、さらには日本全体に明るさと元気が広がっていくようお祈りします。
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