【大会テーマ 高度情報化時代とものづくりネットワーク 2008.9.25〜9.27】
1.全体概要報告
2008年度の実践教育研究発表会が9月25日から9月27日までの日程で、香川県丸亀市の四国職業能力開発大学校(以下四国能開大と略す)で、厚生労働省、雇用・能力開発機構、香川県、丸亀市、丸亀商工会議所などの後援で開かれました。
今大会は「高度情報化時代とものづくりネットワーク」を大会テーマに掲げ、大会運営委員会および実行委員会によりいろいろな企画が準備されました。また今大会では、四国ポリテックビジョンも同時開催になり、三日間の会期中多くの参加者により、発表や交流が行われました。 |
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三系共通の特別企画では、「コマツにおけるものつくりとITの活用」というテーマで株式会社小松製作所大阪工場長の高橋良定氏の講演が行われました。講演では、コマツの紹介、コマツのグローバル展開、建設機械市場の変化とコマツの対応、IT(KOMTRAX)を活用した需要予測、中国での実例、コマツの新技術の紹介という流れで非常に詳しい説明が行われました。講演には四国能開大の学生や大会参加者が多数聴講され、世界各地でグローバルに展開されているコマツの取り組みについて熱心に聞いていました。
また、本発表会の記念品としてデザインコンペから実施された、丸亀の伝統工芸品であるうちわの「うちわづくり体験」も行われました。
各系の独自企画もそれぞれ行われました。機械系では日プラ株式会社本社工場(高松市三木町)の企業見学会が行われました。沖縄美ら海水族館などに設置され、世界的技術を誇る同社のアクワウォールやアクリルパネルの製造ノウハウや製造過程を見学、説明を受けました。また、企業見学の後、同社のアクリルパネルが設置されている新屋島水族館も見学しました。
電気・電子・情報系では、隆祥産業株式会社香川工場の企業見学会が行われました。マイコンボードや自動車部品、スキーブーツなど幅広い製品を製造している同社の設計から製造までの一連の過程を見学しました。
建築・デザイン系では、「最近の建築デザインの潮流にふれながら」と題して、岸上克康建築設計事務所の所長である岸上氏の特別講演が行われました。
一般講演は75件、ポスターセッションは7件の発表がありました。各発表会会場では年に一度の機会とあって多数の方々が参加され、情報の収集および活発な意見交換が行われていました。四国能開大の学生も多数参加して発表者の説明を聞いておりました。企業展示には全国から33社の出展があり、教育・訓練の教材や関連製品などの展示が行われ、各企業のブースには多くの方々が参集していました。また、地元商工会などの物産品や名物である讃岐うどんの販売やうどんの模擬店も行われていました。
2.機械系企画 企業見学(日プラ(株)本社工場)報告
9月27日(土)9:30より機械系会員43名が日プラ株式会社の本社工場(香川県木田郡三木町)を見学しました。日プラ株式会社は香川県を代表する優良企業でもあります。大阪の「海遊館」、沖縄の「沖縄美ら海水族館」、米国モントレーベイ水族館等、全世界の約70%、120ケ国の水槽用アクリルパネルを製造している会社です。今回は、巨大アクリルパネルの説明およびアクリルパネルのものづくり現場を見学させていただきました。
アクリルの原板3.5×8.5m、厚さ30又は40mmの見学、説明から始まり、平滑に同じ品質になるように切削する工程、表面の研磨工程、接着室、屋外の展示用アクリルパネル、屋外の大型切断機、最終磨きまで一連の加工工程を見学しました。最後の磨きと検査は「人間の五感」が世界最高品質のパネルを作り出す「ものづくりの技」には驚きを感じました。
寿司屋の活魚水槽から始まり、今では世界120ヶ国に認められ、巨大アクリルパネルを製造輸出している日プラ株式会社は、香川県そして日本の誇りでもあります。
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日プラ(株)本社工場内での記念撮影 |
大型アクリル切断機を見学する会員 |
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