●2● JISSEN NEWS 2006.夏 No.152

2006年実践教育研究発表会東北大会を迎えるにあたって


        2006実践教育研究発表会東北大会 会長
              東北職業能力開発大学校 校長
                           太田 照和
 2006年実践教育研究発表会東北大会が東北職業能力開発大学校で開催されるにあたりご挨拶申し上げます。
 本校は宮城県仙台市の北方約60kmに位置する栗原市築館にあります。この栗原市は平成17年4月に誕生した新しいまちで、自然と四季の移ろいが大変美しいところです。栗原市の特徴は栗駒山とおいしいお米に代表される農業ですが、同時に産学官連携による製造業をはじめとする産業振興にも力を注ごうとしています。そのような中で2006実践教育研究発表会東北大会が開催されるますことは大変光栄に感じます。また、本研究発表会は栗原地域における初の学会開催となる予定であり、これまで尽力していただいた関係者の皆様に厚く御礼申し上げます
 さて、記念すべき第1回の実践教育研究発表会は1988年、東京・大阪・北九州の3大都市圏を中心に開催されました。その後、機械系、電気・電子・情報系、建築系3系の合同大会の開催や協会の論文審査機構である論文委員会の発足などの変遷を経て、今回の東北大会は19回めの開催となります。「ものづくり」に関する技能・技術やその教育・訓練に対する熱心な発表や討議が長年にわたって活発に行われてきたことを示すものであり、ものづくり教育・訓練の歴史の重みを感じます。
 また、「ものづくり(製造業)」の発展は鉱物資源に乏しいわが国を支え、我々の生活を維持していくために不可欠です。そして製造業の発展は、ものづくり技術者の人材育成にかかっており、優秀なものづくり技術者なしでは付加価値の高い製品は生み出せません。「ものづくりはひとづくり」といわれる所以です。
 このような中で、ものづくり技術者の人材育成等について、本大会で活発な議論を行うことは大変有意義であると思います。また、今後もその重要性は変わらないと考えます。
 最後に
2006実践教育研究発表会東北大会の成功と発表会における活発な議論を祈念するとともに、多くの皆様の来校をお待ちしています。