●3● JISSEN NEWS 2002.10 No.132
5.組織拡大
 昨年度は会費未納会員の除名処分により、専門系の正会員は研究協会発足以来初めての大きな減員となり、賛助会員は微増である。少人数では全ての活動が停滞するし、資金的にも問題を生じ、社会的影響も微々たるものである。このため、協会全体で会員1000名、当部会で正会員200名かつ賛助会員を20社に拡大することを目標として、勧誘活動を行う。これを行うため、各支部会員全員で勧誘用パンフを用い、機会ある毎に新規職員等や企業への働きかけを行う。
6.出版・教材開発・委託事業
 当会独自図書の発行は専門部会としての力量を問われる事項であると共に、世に協会としての成果を表現するに重要な事項と位置づけ、プロジェクトの体制強化を行い、協会の出版部に計画書を提出し、協議しながら協会としての発行を目指す。特に現在試用段階にある「木造建築設計ワークブック」出版に向け取り組む。
7.調査活動
 専門部活動の一環として様々な調査・報告が行われている。これらをデータベースとして、会員の有効な利用ができる環境を整備する。
 データベースの内容は、教育訓練情報/研究情報/就職情報/団体・企業情報/文献情報と会員情報が考えられ、必要性の高いものから着手する。この活動は調査研究担当幹事を中心に実施する。
8.系デジタル・ネットワークの構築
 当系の連絡網の向上を図り、昨年度は系会員レベルでのEメール・ネットが構築され機能するようになったが、今年度は系会員全体への展開を図る。また、開かれた活動の推進のためにホームページを開設した。今後はその充実と運営の確立を目指す。
9.その他
 研究発表会と合わせて、講演会やシンポジウムの企画、各種作品の展示会、技術・技能の評価表彰などの活動に取り組むと共に、教育・訓練の受講者や広く内外関係者も参加できる企画にも取り組み、社会に開かれた実践教育訓練の啓蒙・交流活動を行う。
研究分科会活動方針
2002(平成14)年度活動計画
コンピュータ利用研究部会
@ 電子メールアドレスの集約
会員のインターネット接続環境が整備されていることから、情報交換の手段として電子メールの活用が考えられる。現在かなりの会員まで電子メールアドレスの集約されているが、若干名未確認電子メールアドレスの集約をする必要がある。
A 系ホームページの充実と運営の確立
現在、建築・デザイン系ホームページは細かい部分を除き試作を終えており、開設・試運用中である、運用形態を早期確立し、内容の追加・充実並びの本格運用を目指す。
B 建築やデザインの専門分野でのCAD・CG利用が注目されている中で、教育訓練の教材開発を行うと共に、指導者や利用者の作品の公開を行い、先端技術の実践的活用方法・技法の向上に努め、また、そのノウハウの蓄積を推進する。また、CAD・CGを用いた効率的な訓練技法を見出すための研究を行う。
実験・実習技法分科会(木造研究部会)
 今年度も、会の趣旨である日本で施工されている木造建築物の在来軸組建築物を中心として、構・工法、施工法、生産体制やその設計方法などの専門知識を、会員相互の研鑽により身につけ、その知識・技術を教育訓練に生かす方法をあみ出すことを目的とし、年2回の部会を開催する。
第8回木造研究部会予定
2002(平成14)年11月中旬、「第8回建築系ひとづくりフォーラム」と合同し、飛騨・高山地区の私塾および木造建築物の見学を予定している。
第9回木造研究部会
2003(平成15)年3月末
テーマ: 「数寄屋建築にかかわる大工と左官の技能」
内 容: 数寄屋建築にかかわる大工職人と左官職人に技能と後継者育成を対談形式で語ってもらい、また会員との交流も深めます。
場 所: 京都市内
教育訓練研究分科会
当面、ひとづくりフォーラムを中心に活動予定
@ 建築系ひとづくりフォーラム」......以下を予定。
1)第8回建築系ひとづくりフォーラム
2002(平成14)年11月頃
場 所: 森林たくみ塾」(岐阜県清見村)、「岐阜県立森林文化アカデミー」(美濃市)他
高山周辺および合掌造り民宿に宿泊し、周辺も見学予定。
2)第9回以降は未定。(関東周辺の他、関西・北陸方面なども今後検討)