2002年実践教育研究発表会が、中国職業能力開発大学校を会場に2002年9月26日(木)から9月28日(土)まで3日間にわたって開催されることになりました。本校は、従来の岡山職業能力開発短期大学校を母体にして、21世紀最初の年である昨2001年に、中国職業能力開発大学校として新たなスタートをしました。本年は、新設の応用課程が2年目に入り、大学校としての完成を目指し、教職員一同が業務に日夜励んでいるところであります。
ご承知のようにわが国の雇用情勢は一段と厳しさを増しています。特に、製造業がかかえる深刻な問題は、明治時代に始まったわが国の近代化以来はじめての試練であり、産業としての存亡にかかわる危機であります。このような状況に、どう対処したらよいのでしょうか。
わが国のこれまでの「ものづくり」の多くは、欧米に前例のある製品をうまくつくる、いい かえれば「手わざ」を磨いて良いものを安くつくることでした。しかし、われわれは今や「手わざ」だけにたよるのではなく、新規製品の開発設計能力である「頭わざ」を身につけた本当の「ものづくり」への脱皮が強く求められています。
本当の「頭わざ」には単に技術的な開発設計能力だけではなく、工芸的なデザイン能力、製品の社会的ニーズを先読みする営業的なセンスなども含まれます。本校で新たにスタートした応用課程では、「手わざ」と「頭わざ」を兼ね備えた人材を育成し、21世紀におけるわが国の産業発展に貢献することを目指しています。 |
中国職業能力開発大学校
校長 小西 忠孝 |