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コーヒータイム
電気・電子・情報分野に関する
「面白い,ちょっとした話」
原稿を募集します。
メールでかまいませんので、お送りください(写真可です)。

京都職業能力開発短期大学校 電子技術科 玉井

08:PICマイコン用簡易型リアルタイムOS

 もはや有名な後閑哲也氏の著書「C言語によるPICプログラミング入門」技術評論社に掲載されている、PICマイコン用簡易型リアルタイムOSを参考にプログラムを作ってみました。(名付けて”PICROS(ピクロス)”というらしい・・・。)
写真では分かりづらいと思いますが、
 @”TEST SASAKI”の文字列が0.4[s]で点滅、
 A(^^)と(;;)の絵文字が1[s]で交互に切り替わり、
 B温度計測(A/D変換、温度換算演算およびLCD表示)
という3つのタスクが並列で(のように)、動作しています。
結構簡単に作れておもしろいです。みなさんも如何でしょうか。
(東海職業能力開発大学校 生産電子システム技術科 佐々木英世)

07:こんなボードを作っているメーカをご存知ですか?

 最近、ヘビーユーザを狙った、実質サポート無し(不良交換だけ)の斬新企画のボードが安価で多数発売されています。代表的なメーカが玄人志向と言うメーカなのですが、4.3GB以上のハードディスクが認識できる昔懐かしいPC9821のCバス対応のボード(なんとUSBのホストICまでついています。)(図1)なども作っています。 前述のようにサポートが無い(掲示板だけ)ので、このメーカのボードは学校の教材・機器等に使用されるされる場合には大変注意が必要ですが、知識の向上のための勉強になるのではないでしょうか。 特にWindowsのデバイスドライバが無かったりする(上記のボードのUSBホストは、自作のドライバでUSBマウスが動いたらしいと確認されているレベルだそうです。)ので、デバイスドライバ関係の授業等の応用課題などに答えが無いと言う事で使えるかもしれません。 興味のある方はこのページ(http://www.kuroutoshikou.com)に訪れてみてください。 企画も募集しているようなので、日ごろ思っていることを書き込むとボードを作ってくれるかもしれませんよ。
(関東職業能力開発大学校 生産電子システム技術科 大久保 欣哉)

06:非接触ICカードRFIDの紹介

 今日ICカードの普及がめざましく,特に非接触型ICカード(RFID)の需要が高まってきた.RFIDとはRadio Frequency Identificationの略で非接触ICカードとも呼ばれている.大きな特徴としては電波を使用することによって,通常のICカードとは異なりカードを接触させること無くデータの送受信を行えることである.非接触ICカードは,データキャリア装置(RFIDの場合はトランスポンダと呼ばれる)への電力の供給とデータ交換は物理的な接触を行わず、カード表面との間に磁界・電磁界を発生させて行う。物理的な接触を行わないので接触面の汚れや腐食などによる劣化等は起こらないためそれに対する設備の保守費用は低コストで済むという利点があり,現在普及し始めている。
 非接触型ICカードは送信周波数によってさまざまな用途に分かれる。一般的なRFIDで用いられる読み取り・書き込み可能なトランスポンダは135[kHz],13.56[MHz],27.125[MHz],2.45 [GHz]が使用され、セキュリティ対策用に暗号機能を付加したシステムには13.56[MHz]が使用される。この13.56[MHz]帯は,他の周波数帯より薄くしやすくカード状にしやすい特徴があり,1998年に旧郵政省が改正した電波法によって許可されたワイヤレスカードシステムの規定となった.現在,新型自動改札システムやIDタグ等で多く利用されており,今後最も一般的に普及する送信周波数となっている。今回私達はこの13.56[MHz]の周波数帯を使用して実験を行った。写真は大学校のRFID実験システム例である。この分野に興味のある方は、メール連絡お待ちします。
(2004.6.1)東北職業能力開発大学校 生産電子システム科 奈須野裕

05:エレクトロニクス実装学会のサマーセミナー

 2002830()国立オリンピック記念青少年総合センター 国際交流棟1階 国際会議室で、エレクトロニクス実装学会のサマーセミナーが開催されました。セミナーを開催した(社)エレクトロニクス実装学会(JIEP)は、国内最大のエレクトロニクス実装に関わる研究発表後援会、教育、出版、情報交換の場を提供する学会であります。この学会が8月に「高速・高周波信号伝送/EMCと共振」と題して、技術教育セミナーを開催したものです。
 実践教育研究会の電気・電子・情報系の専門部会である
[EMC分科会]では、年間企画として、技術開発と情報収集のためにこのセミナーに参加しています。写真1はこのセミナーで発表された差動増幅器のEMC部品特性解析ソフトを使用しシミュレーションしたものです。EMC分科会の活動としては、このような関連した学会への参加も考えており、是非この分野に興味ある人はEMC分科会の会員になっていただければと思います。
(2003.2.11)東北職業能力開発大学校 生産電子システム科 奈須野裕

04:フリーのプリント基板エディタ

 プリント基板パターンを作ることのできるフリーソフトをご紹介します。
高戸谷 隆さん作のPCBEというソフトウエアです。以前、トランジスタ技術にも取り上げられました。
 作ったパタンは、トレーシングペーパや、OHPシートに印刷しエッチングに使うことができます。また、ガーバデータの出力機能があり、基板加工機で使うこともできます。ちょっとした作業に便利です。

Vectorからダウンロードすることができます。
(2002.6.24)京都職業能力開発短期大学校 電子技術科 玉井瑞又


03:NE555によるPWM回路

 PWMは三角波あるいはのこぎり波と信号電圧をコンパレータに与えて得る。ここで、三角波を任意の周波数と振幅が得られるように設計製作することは、結構難しい。
 でも、ちょっとPWMの波形が欲しいというときが、時々ある。このとき、周波数が多少変動してもよいという場合は、NE555を用いてはどうでしょうか。NE555は2P、6Pに接続されるコンデンサの電圧を検出して充放電を繰り返している。5P端子は通常、内部コンパレータのスレッショルド電圧のバイパスコンデンサを付加する。でも、考えてみると端子名(Control Voltage)が示すように内部のコンパレータのスレッショルド電圧を制御できる端子である。この端子に直流電圧を与え、出力のデューティ比と周波数を測定してみた。電源電圧は12Vである。
  (電圧−周波数、電圧−デューティ比のグラフはこちら)
(2002.9.1)東北職業能力開発大学校 生産電子システム技術科 工藤光昭

02:Bluetoothの展示会にて

Bluetoothの展示会で見つけたBluetooth通信のUSBドングルを購入してみました。4セット購入してみたのですが、付属のCDは、1枚だけがマスターで残りの3枚はCDRのコピー版でした。
おまけに2つのケースに無理矢理2枚ずつ詰め込まれていました。
1つのケースは割れてふたが取れっちゃっていました。コンピュータでは、かなり進んでいる様子の韓国も、この辺の認識はもう一歩なのかな?と感じました。
(2002.8.13)東海職業能力開発大学校 生産電子システム技術科 佐々木英世

01:マウスの中のPIC

ある日、パソコンのマウスの調子が悪いので分解してみました。すると中に、PICが入っていました。
PICをマイコン教材として使うことはありますが、実際に何らかの製品に組み込まれているのを見ることは少ないのではないでしょうか...本来、「Peripheral Interface Controller」の略ですので、このような使い方が正しい?使い方なのかもしれません。

(2002.6.24)京都職業能力開発短期大学校 電子技術科 玉井瑞又