建築・デザイン系 |
1. 開催趣旨 |
今回で第12回となる木造建築研究部会は、2006実践研究発表会東北大会建築・デザイン系企画と連動して実施されました。 実践教育研究発表会の最終日、2006年9月30日(金)に、宮城県大崎市鳴子温泉鬼首岩入地内(森林)から、大崎市古川米倉(モデルハウス)まで体験し、話し合い、移動しながら進めていきました。北海道・九州他全国各地の会員をはじめとして、参加者は総勢31名でした。 写真-1 出発直前の集合写真 伐木作業体験に期待大 主旨は、豊富な森林資源をもつ宮城おおさきで、森林〜木材〜住宅の有機的なつながりをキーワードに、森林のもつ機能、木材の性質、地域住宅に必要なものについて、森林見学、伐採体験をした上で、林業家、設計者、工務店関係者とともに考えていく企画として設定されました。宮城の自然、風土にすこしの時間ではありますが、接していただければと考えました。 |
2. 森林見学・伐木作業 | ||||
財団法人/佐々木君報恩会の大径木施業地にて、佐々木氏のご案内により樹木の状態の説明を受けました。その後、森林見学をしました。ここでは、会員代表者による伐木およびファコップによる強度測定を実施しました。
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3. 意見交換会 | |
大崎市岩手山にある「凛菜(りんさい)・上の家」で昼食を取りながら、佐々木氏、青田氏から、山側の現状を語っていただきました。 また、大崎森林組合の平野氏から、配布資料でのご説明とともに、午前中に伐倒作業体験したスギ丸太の材積ならびに立木強度のご報告をいただきました。参加者からの質問にも快く丁寧にご説明していただきました。(紙面をお借りして御礼申し上げます。) |
写真-4 上の家。鬼首岩入地内の木で建てられている |
4. モデルハウス見学 | |||||||
住宅の施工を手がけた青木工務店の青木司氏から説明を受けました。 「70年、80年先、孫の代まで家族を支える、安心の家を届けたい。」顔の見える家づくりを目指し「木の家おおさき」の普及につとめる「おおさき材利用ネットワーク会員」である青木司氏は、温もりを讃えたおおさき材の柱を撫でながら、ご説明をされていました。 |
写真-5 モデルハウス内部階段を棚としても活用 |
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今回の企画では、「宮城おおさきフォレストフォーラム」と題して、森からモデルハウスを見学していただき、地域で建てる住宅の姿を知っていただきました。 |
文責 東北職業能力開発大学校 平野 直樹・星野 政博 |