建築・デザイン系

建築系 地域情報 Vol. 5

 

愛知県犬山市 国宝建造物 2

2010.11
中部職業能力開発促進センター 新島

 愛知県の最北端にある犬山市には国宝建造物が2件所在する。

【国宝犬山城】
 国宝4城(姫路、松本、彦根、犬山)のうち、最も古いとされる天守閣を持つ城で、1537年に織田信長の叔父にあたる織田信康によって作られた。
 1617年、尾張藩付家老 成瀬正成が城主となって以来、明治時代の一時期を除き2004年(平成16年)まで成瀬家が代々受け継ぎ、個人が所有していた城としても有名である(現在は財団法人の所有)。

 天守閣を構成する屋根の、ある部分(全部で8か所)には魔よけのための「桃」の置物があるが、よほどのマニアでない限り一般観光客は気が付かない。 もしも訪れるようなことがあれば、どこに置かれているか、探してみてはいかがであろうか?

【国宝茶室「如庵(じょあん)」】
 織田信長の実弟、織田有楽斎(1547-1621)が京都建仁寺境内に建てた茶室で、明治以降、各地を転々としたが、1970年、付属建物とともに名古屋鉄道の所有となり、現在地に移築され、1972年に開園した。

 1936年に国宝に指定され、「待庵」「密庵(みったん)」とともに「国宝茶席三名席」のひとつである。 竹を詰め打ちした「有楽窓」、腰張に古暦を使った「腰張り暦」など独創的な工夫が凝らされている。 この「如庵」では、月2回、特別見学会があり、この茶室内の他、貴重な文化財も公開される。

 問い合わせ=国宝茶室「如庵」有楽苑 TEL.&FAX. 0568-61-4608

 QUIZ:
 織田家ゆかりのこの茶室では、「茶席では絶対に飾ってはならない」という花があるが、その花とは何の花? ・・・答えは次回で

参考サイト:
犬山観光情報 http://inuyama.gr.jp/index.php
犬山城内動画 http://inuyama.gr.jp/photo-movies/movies/443
如庵内動画 http://inuyama.gr.jp/photo-movies/movies/3599

 

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