近年、デジタル家電や携帯電話に代表されるようにモバイル機器やユビキタスコンピューティング技術が急速な勢いで発展してきています。そこに使われている技術が、当部会の名称でもある「組込み技術」です。
　昨今では、通信機器、自動車の代表さる運輸機器、FA機器、OA機器、医療機器、計測器等あらゆる製品や機器に組込み技術が利用されています。組込み技術なしには、製品の心臓部が成り立たない状況に来ていると言っても過言ではありません。今後、ますます組込み技術の需要が高まっている中、当分科会による会員の技術の向上は時代が求めに応じた技術と言ってよいでしょう。
　特に組み込みOSの導入は、開発環境の構築から始まります。既成の環境を導入することでその手間は大幅に省くことができますが、多くの受講者に教授するためには，安価な開発環境を入手することが必要であり，そのためには、ＬＩＮＵＸ、ＧＮＵなど情報系の知識が必要不可欠です。しかしながら，現在マイコンの開発環境構築や教材の作成をおこなっている方でもこの「開発環境の構築」で躊躇することが多いのではないかと考えています。
　当分科会では，会員が互いに切磋琢磨し，標準的な学習教材、テキストなどの作成をおこない公開していきたいと考えています。

【組込みシステム分科会　役員体制】