2006実践教育研究発表会 東北大会

特別講演/各系専門部会企画

特 別 講 演

大会2日目、9月29日(金) 午後に、特別講演会を開催します。

テ ー マ   『 産学官連携による新しい地域産業の創出を目指して 』
日  時   2006年 9月 29日(金) 15:30〜17:00
場  所   東北職業能力開発大学校 階段教室

堀切川 一男
講  師   ほっきりがわ かずお  
       堀 切 川 一 男  

       東北大学 大学院 教授  
       工学博士  
       東北大学大学院工学研究科  
       機械システムデザイン工学専攻  


略  歴 1956年 生れ、満50歳
1984年 東北大学大学院工学研究科機械工学専攻博士後期課程修了。工学博士。
      東北大学工学部助手、講師、助教授、山形大学工学部助教授を経て
2001年6月より東北大学大学院工学研究科教授、現在に至る。
2004年4月より、仙台市地域連携フェローに就任。
 これまで行った主な研究は、摩耗形態図による摩耗理論の体系化に関する研究、 長野五輪日本チーム用低摩擦ボブスレーランナーの開発、米ぬかを原料とする 硬質多孔性炭素材料「RBセラミックス」の開発と応用など。文部科学大臣賞(科学技術振興功績者表彰)、 表面改質技術に関する国際会議最優秀賞、日本機械学会業績賞、日本トライボロジー学会論文賞、 日本トライボロジー学会技術賞など受賞。

講演概要  国立大学の大きな改革が進行しつつある現在、大学は「教育」、「研究」という本来の役割に加え、 様々な形での「社会貢献」が求められるようになってきています。その一つが、 地域における産学官の連携による新産業の創出を目指した共同研究の推進です。
 本講演では、講演者が、東北地域を中心に様々な中小企業と進めている産学官連携型研究の例として、 米ぬかを原料とする新素材「RBセラミックス」の開発と応用のプロジェクトについて紹介します。 RBセラミックスとは、脱脂した米ぬかにフェノール樹脂を含浸させ、成形後窒素ガス雰囲気中で炭化焼成させることに よって製造される硬質多孔性炭素材料です。 RBセラミックスは硬質、低密度、低摩擦であり、耐摩耗性、耐食性などに優れており、無潤滑直動すべり軸受、滑りにくい靴、 などに応用されています。また、これからの我が国の産業構造や地域産業のあり方、夢への挑戦の大切さなどについても述べます。


機械系、電気・電子・情報系専門部会 >> 合同企画シンポジウム

大会3日目、9月30 日(土) 午前に、機械系、電気・電子・情報系専門部会 合同企画シンポジウムを開催します。

『 ものづくり技術者の人材育成と地域への貢献 』
日  時   2006年 9月 30日(土) 9:30〜11:30
場  所   東北職業能力開発大学校 階段教室

基調講演   講演テーマ  「 受注下請型ものづくり中小企業の人材育成と自立化 」

高井 作
講  師   たかい つくる  
       高井  作  

       株式会社マイスター代表取締役  
       1級技能士  
       切削フォーラム21 会長  
       むらやまモノづくり  
           テクノサロン代表幹事  


略  歴 1944年 東京都生生れ、日大卒
1980年 タカイ工機設立
1988年 機械工具製造・再研磨の「マイスター」設立
2003年 山形県商工観光功労者受賞
2004年 山形県産業技術振興機構評議員ほか

講演概要  わが国が工業科学立国と言われて久しい。近年は主に自動車産業の進展によって景況感は改善しているが、 圧倒的多数を占める中小企業の経営状況は必ずしも底堅いとは言えない。 そして今、この中小企業にとって何が一番大切かという問いに対し、多くの経営者が「人間力だ」と答えている。 「ものづくりは人づくり」といわれるゆえんだ。大手企業から受注を受けて「ものづくり」 を行う受注生産型中小企業の1つである当社(マイスター)は、この人材育成に大変力を注いでおり、 独自の人材戦略を持っている。
 本講演ではこの独自の人材戦略から人材育成までを解説し、ものづくり中小企業の自立の道や地域貢献についても言及する。

パネルディスカッション 司 会 上坂 淳一 (東北職業能力開発大学校 教授)
 中島 俊一 (関東職業能力開発大学校 教授)
 工藤 光昭 (秋田職業能力開発短期大学校 教授)
 滝本 貢悦 (北陸職業能力開発大学校 教授)



建築・デザイン系専門部会 >> フォーラム

大会3日目、9月30日(土) 建築・デザイン系専門部会フォーラムを開催します。

 「宮城おおさき・フォレストフォーラム
       −森林〜木材〜住まいの有機的つながりを体験−      
日  時   2006年 9月 30日(土) 9:30〜15:00
場  所   宮城県大崎市鳴子温泉鬼首岩入地内

主  旨  宮城県は、太平洋側には気仙沼に代表される豊かな漁場、県境には水資源を豊富に蓄えているブナやナラの広葉樹林、 そしてスギなどの植林地が広がり、それらの恩恵を受けています。豊富な森林資源の中でも、スギなどの植林地の割合が大きく、 大崎地域は県内の中でも代表的な地域として木材を産出しています。 林野庁をはじめとする森林関係機関は、森林保全の立場から植林地において、 植林−伐採−利用のサイクルで循環した生産材としての機能への理解をいろいろなチャンネルを通して訴えています。 しかし、環境への意識の高まりがある現在においても木材消費量が年々減少している傾向にあります。 かつて住まいと近くの山とは直結していましたが、近年では一軒の木造住宅に占める木材使用量は減少し、 また外国産の木材がその多くを占めているのが現状です。 このような状況の中、ふたたび全国各地で森林のことを考えながら近くの山の木で家を建てる動きが見られるようになっています。 宮城県大崎地域においても「おおさき材利用ネットワーク」が設立され活動しています。
 今回のフォレストフォーラムでは、豊富な森林資源をもつ宮城おおさきで、 森林〜木材〜住宅の有機的なつながりをキーワードに、森林のもつ機能、木材の性質、地域住宅に必要なものについて、 森林見学、伐採体験をした上で、林業家、設計者、工務店関係者と共に考えて見たいと思います。

スケジュール No
内   容
  時 間  大崎森林組合
大崎森林組合
1.森林見学・伐木作業
(財)佐々君報恩会の大径木施業地にて伐採および強度測定
  9:30〜
2.森のはなし
大崎森林組合 林業家
 11:00〜
3.意見交換会 13:10〜
4.施設見学
モデルハウス(木の家おおさき)他
 14:40〜

企  画  (社)実践教育訓練研究協会/建築・デザイン系専門部会 

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