2006.秋No.153 号の紙面から

2006年実践教育研究発表会東北大会 1

■実践協会として学生に付与する資格について 2

□建築・デザイン系企画 / 「宮城おおさき・フォレストフォーラム」 3
秋号
2006
No.153


2006年実践教育研究発表会東北大会
 2006年実践教育研究発表会が、東北職業能力開発大学校(宮城県栗原市築館)で去る9月28日()から9月30日()までの3日間、開催されました。一年前、今回の開催に動き出すこととなったとき、道のりは厳しく感じ、検討すべきことが山積しておりました。昨年(平成17年4月)の合併により栗原市になったとはいえ、宮城県北部に位置し、交通の便も必ずしも良いとは言えない旧築館町での全国規模の学会開催は始めてのこと。参加者は、大人数となるため、特に宿泊施設の確保、足(交通の便)の確保が重要課題となりました。そんな中、何とか開催までこぎつけ、会員皆様方の協力により研究発表件数(ポスタ―セッション含む)も84件となり、また企業展示も昨年と同程度数を確保出来たこと、更には賑わいの観点から地元商工会の協力を得、特産品販売も併せて催すこともできました。



 今回、「地域に貢献するものづくりの技能・技術」をテーマに掲げ、一般講演、特別講演そしてシンポジウムとフォーラムの構成で開催しました。特別講演では、東北大学大学院教授の堀切川先生が「産学官連携による新しい地域産業の創出を目指して」と題して企業との共同研究により開発した製品を持参し、米ぬかを原料とする新素材の開発に関する講演は、聴衆の興味を引き寄せ、次はどんなことをと期待を持たせる話術の巧さに、あっという間の1時間30分でした。また機械系、電気・電子・情報系合同企画でのシンポジウムにおける()マイスター代表取締役高井作氏の「受注下請け型ものづくり中小企業の人材育成と自立化」をテーマに、独自の人材戦略から人材育成、中小企業の自立や地域貢献などについての基調講演、そして建築・デザイン系の企画では、実際に鳴子温泉・鬼首(おにこうべ)に現地入りしての「宮城おおさきフォレストフォーラム」の開催など、内容には十分合格点を出せるのではと思っております。